キャリアコンサルティングを行うキャリアコミュニケーションサポート様(以下、CCS様)の立ち上げにい伴うブランディングのお手伝いをいたしました。
キャリアコンサルタントは厚生労働大臣認可の国家資格で、2025年度までに10万人の養成を目標としているそうです。具体的には個人の能力、興味、価値観、特性をもとにその人にとって適した職業の選択や、能力の開発を援助したり、スキル活用を指南したりする、キャリアに関するコンサルティングを行う専門家のことをいいます。
CCS様では代表が国にコンサルタント登録を行っており、主に地元の中小企業に対するキャリアコンサルティングを通じて、企業の活性化や離職防止などをサポートされたいということでした。
事業の立ち上げにあたって依頼されたのは、ロゴマークの作成とウェブサイトおよびパンフレットの制作です。
まずは創業計画書に記載された事業に関する思いなどをベースに目指す事業のイメージへ近づけていくようヒアリングを行いました。数回のミーティングを経て固まった事業のイメージをもとに数案のロゴデザインを提案。好みに流されず、目指す姿にブレが無いようミーティンを重ねてロゴが決定しました。
パンフレットとウェブサイトにおいては事業内容を伝えるという意味では、ややもすると全く同じものができあがる可能でしがあります。もちろん一貫性という意味では、内容やビジュアルは共通である必要があるのですが、使用シーンやどういった方が見るかによって最適な表現をとるケースも出てきます。
今回はパンフレットに関しては、企業訪問というシーンで経営者と対面の場で使用することを意識して、表紙には当たり障りのないメッセージではなくちょっと心に残るような仕掛けを施しました。
対してウェブサイトは幅広いユーザーが見ることを想定し、イラストを主体とした優しい雰囲気で、サイト内をあちこち見て回りたくなるようなデザインとしています。
またCCS様では代表だけでなく異なる得意領域をもつ数名のコンサルタントさんが参画し、キャリアに関するあらゆるサポートができる体制を敷いていらっしゃいます。そこで各コンサルタントさんの強みをアピールできるようそれぞれがブログで情報発信できるようにしています。
事業立ち上げ時には、事業としての「形」を早く作りたいためにロゴやウェブサイトなどのツールにばかり目が行きがちです。しかしそれらは事業開始後、ずっと使い続ける会社の顔となるものです。見た目だけで決めたり、「とりあえず」用意するのではなく、長くビジネスを展開し続けるために、スタート時だからこそブランディングに取り組まれることをオススメします。
CL:キャリアコミュニケーションサポート(https://career-cs.jp)
新築建売住宅販売および不動産事業をされている「エスコート」様のホームページ制作を担当いたしました。
戸建建売住宅に注力していくにあたりホームページを刷新し狙いとする20代〜30代の顧客層への認知を高めていきたいという依頼でした。今回はブランドアイデンティティなどの理念づくりまでは行わず、システムとデザインを刷新することでブランド力の強化に寄与するホームページ制作を行いました。
従来のホームページはいわゆる会社概要プラスお知らせ程度の構成となっており、自社の強みやサービスのコンセプトをしっかりと伝えられるものではありませんでした。そのためシステムやデザインの刷新だけでなく、コンテンツの充実も同時に実施。デザインの方向性、サイトの運用について数回の協議を重ね、クライアント様に満足いただけるサイトに仕上がりました。
SNS全盛の状況ではホームページの存在が軽視されがちです。しかしホームページは経営に強くコミットし、対外的な「会社の顔」となる重要なツールという立ち位置は変わりません。SNSは他者とつながるためのコミュニケーションツールであるのに対し、ホームページは企業の存在を確認し、学ぶための最終目的地です。
SNSでマーケティング活動する場合も、最終的な導線は公式ホームページもしくは公式サイト内にあるランディングページになります。個人間のコミュニケーションはSNSで完結するかもしれませんが、個人と企業、企業と企業の間でのコミュニケーションはホームページを介して完結します。
ウェブサイトの目的はステークホルダーに対して自社のことを知ってもらうことです。これまでは「事業そのものイコール会社である」という考えが主流であったため、それらの情報発信がメインとなっており、企業概要や代表挨拶といった企業情報以外の発信はあまり積極的に行われてきませんでした。
しかしその流れは徐々に変わりつつあります。企業とユーザーがデジタルでつながる時代では、ホームページは企業の顔としてだけでなく、企業とユーザーをつなぐコミュニケーションの中心となります。ユーザーの来訪目的に関わらず企業への理解を促進し、さまざまなステークホルダーを巻き込み、ファン化するようなウェブサイトが求められます。
商品・サービスの説明といった販売促進目的のコンテンツだけでなく、企業価値の向上に寄与するコンテンツを作成し、ブランド力を高めていくことが今後、あらゆる企業で必要な施策となるでしょう。
「デザインが古い」「運用が難しい」などのお悩みの企業様には、イメージアップにつながるデザイン提案から運用しやすいシステム設計はもちろん、ホームページを通じたブランディングのサポートまで行いますのでお気軽にご相談ください。
CL:エスコート(https://www.sasebo-escort.com)
この度、個人で運営しておりましたつむぎラボを法人化し、「株式会社つむぎラボ」としてスタートいたしました。
これまで以上に皆様の課題解決に真剣勝負で取り組む所存です。
何とぞ倍旧のご指導ご鞭撻を賜りますようお願い申し上げます。
新築注文住宅をはじめとした建築および不動産事業をされている「グッド・ハウス」様のリクルート用パンフレットの制作を担当いたしました。
人口減少に加え、若年層の都市部への流出は地方都市共通の課題であり、人材の確保はあらゆる業種で抱える課題です。人材不足についてはDXの推進によって解消していこうという流れができつつありますが、DXはどちらかといえば労働集約型の作業を自動化することなどで効率を上げる試みであり、臨機応変に対応しなければならない業務についてはヒトの知見や経験に頼る部分があります。そのためいかにDX進んでも人材の確保は同時に進めていかなければなりません。
採用に関する課題として以前から指摘されていることに、企業側と応募側との間の情報のミスマッチが上げられています。以前に比べ採用に意欲的な企業では解消しつつありますが、いまだに応募者が求める情報を提供し切れていない企業も見受けられます。
応募にあたっては「業績が安定している」「給与が一定以上の水準である」「福利厚生がしっかりしている」といった情報は企業選択の際のスタートラインであり、いわゆる足きり条件です。
応募者が知りたい情報とは、「長く勤められそうか」「仕事にやりがいを感じられるか」「正当な評価をしてもらえそうか」など条件面ではなく、職場環境、自己実現、メンタルヘルスといった部分も含めた総合的な情報であることを心得なければならないのです。
グッド・ハウスさんではこれまでも採用は重視し力を入れており、徐々にスタッフも増えてはいました。しかし業績が上向きな企業に共通の悩みですが、人手が足らないことが事業にブレーキをかけている状況で、スタッフの拡充は企業の成長のためにも急務であるとのことでした。
拡大今回のパンフレット制作にあたっては、長崎県の採用力向上推進事業を活用して進めました。この事業では補助金を受けるにあたり、採用にあたって外部の専門家による現状分析を踏まえた対応策の立案が求められましたので、弊社の方で詳細なヒアリングを行うところからプロジェクトがスタートしました。
毎回書いていますが、リクルート施策においては告知から採用に至るまでの導線の設計が大切になります。
パンフレットは大量に配布するものではないため広く認知を促すものではなく、手に取った方に対して好意をもってもらい、次のアクションにつなげるためのツールという位置づけです。就職説明会ではパンフレットを目にした応募者に対して、同様のトーン&マナーでのトーク(説明)を行う、ウェブサイトでさらに多くの情報に触れてもらうといった施策が必要です。
今後はこれらも含めた採用戦略全体としてサポートが必要だと感じています。
リクルート施策にお悩みの企業様には、告知から採用に至るまでの導線の設計からリクルートサイトの立ち上げをはじめ、テレビCMやウェブ動画、パンフレットの制作までサポートいたします。
CL:グッド・ハウス(https://www.goodhouse-matsuura.com)
佐世保市小佐々町と佐々町に工場がある、樹脂加工メーカーである冨士樹脂株式会社様のウェブサイト(ホームページ)リニューアルに伴うブランディングのお手伝いをいたしました。
従来のウェブサイト(ホームページ)が開設より10年ほど経過しており、デザイン的に古さが否めないこと、また業務内容を情報が不足しているということからお話をいただきました。デザインの古さはもちろんですが、業務情報の不足についてヒアリングを行ったところ、
「プラスチック加工の会社であることは伝わっているが、実際にどのような業務をスタッフが行っているのかが伝わっていない。結果、求人をしても応募者の想定する業務内容と実際の業務とのミスマッチがあり採用に至らない」ということでした。
現状のサイトの情報を精査してみたところ、一時期多かったいわゆる「会社案内」的なサイト構成となっていました。つまり掲載されている情報もクライアント向けの一般的な業務案内や設備、機材の紹介であり、自社の対応は業務は紹介できていても、求職者に対する情報としては不十分なものでした。当時はBtoBビジネスを主とする会社のウェブサイト(ホームページ)には会社案内的な役割が求められていたという背景もあり、これで良かったのでしょうが、現在においてウェブサイト(ホームページ)の果たす役目も様々に細分化されています。
販売を目的とするECサイト、広告経由で集客、販売するためのランディングペーン時、ファンを醸成するマーケティングサイト、そして求人採用だけを目的としたリクルートサイト、企業のブランディングを目的としたブランディングサイト、さらに企業情報を広く伝えることを目的としたコーポレートサイトなどがあり、また小規模な事業者であればウェブサイトではなくSNSのほうがうまく行く場合もあり、インターネットを介したメディアはその目的や運用方法の数だけ細分化されていると言ってもいい状況です。
これはウェブサイト(ホームページ)が当初は情報を発信する側の都合で制作されていたものが、情報の受け手側の立場で制作されるようになったことに起因します。インターネットはプル型(情報を能動的に取りに行く)のメディアです。つまり必要な情報のためにウェブサイトなどのインターネットメディアを探している人にとって不要な情報はノイズでしかありません。そのためモノを買いたい人には販売のみの情報提供を、求人を探している人には求人情報をというように変化してきました。
ただし、こういった戦術は有効ではあるものの、資金力がないとできないことも確かです。そのため限られた予算内で複数の目的をうまくミックスさせることが私たちには求められていると感じています。
今回のご依頼では求人のミスマッチをなくすために樹脂加工の作業工程をこまかく取材し掲載することとしました。また結果的に、この取材を通じて会社の持つ「強み」を知ることにもなり、同時に行ったアンケートによるキーワード出しとあわせて、ウェブサイト(ホームページ)のコンセプトづくりがスムーズになりました。このサイトコンセプトはいわゆるブランドアイデンティティとしても機能するものとなりました。
このブランドアイデンティティを軸に会社の強みと同時に技術力のアピール、そして仕事の素晴らしさや意義を伝えるコンテンツを作成した結果、従来とは一線を画すウェブサイト(ホームページ)が完成しました。
全体的な構成としては強みのアピール、業務内容の紹介を軸に実績紹介や求人情報など、ややもすると総花的ではありますが、ブランドアイデンティティをしっかりと打ち出せたことで、本来のリクルーティングにおけるミスマッチの解消だけでなく要望に加えブランディングに寄与するサイトになったと感じています。
またウェブサイト(ホームページ)の内容を基に、視察や見学の際に配布する会社案内も制作しました。一昔前は会社案内を制作した流れでホームページを展開するということが多かったのですが、今や流れは完全に逆になっています。これはケースによってはインターネットと印刷のメディアとしての重要性が完全に逆転している結果です。
実は新サイトの公開後、すぐに1名の採用が決まったという報告をいただきました。面接の際に応募者の方から「リニューアル前にもサイトをチェックしていたがそこでは会社のことがよく分からなかった。しかしたまたまリニューアル後のサイトを見る機会があり、リニューアルされていたので改めて見てみると会社のことがよく伝わってきた」という話が聞けたそうです。
ウェブサイト(ホームページ)リニューアルの動機は様々ですが、プロジェクトを成功に導くには企画段階で目的をはっきりさせ、そこに向かって必要なコンテンツ、機能を盛り込むことが大切です。ややもすると見た目のデザインやインパクトといった体裁に目が行きがちです。しかしそれらは最優先されることではないということを忘れないでいただきたいと思っています。ウェブサイト(ホームページ)に限らずさまざまな施策は企業活動の課題解決のためにあります。
つむぎラボではブランディングだけでなく、「求人」「販売」「マーケティング」などさまざまな課題解決に向けたご提案をいたします。ウェブサイト(ホームページ)などのアウトプットだけでなく、本質的な課題解決のためのブランディングまで幅広くサポートいたします。まずはお問い合わせください。
CL:冨士樹脂株式会社(https://www.fujijushi.com)