酒造会社のブランディング

2021年05月03日 実績

潜龍酒造コーポレートサイト

sake-honjin.com(潜龍酒造ECサイト)

 

佐世保市江迎町で300年以上続く造り酒屋の「潜龍酒造」様(代表取締役:十三代山下庄左衛門)のウェブサイトリニューアルに伴うブランディングのお手伝いをいたしました。

 


 

最初はECサイトのリニューアルから始まったお話でしたが、蔵主でもある山下社長が同業他社の事例を研究され、販売だけではなく蔵のアピールも同時に行うべきだろうという判断からECサイトのリニューアルだけでなく、同時進行でコーポレートサイトも構築することになりました。

 

ECサイトは商品を選ぶ楽しさや、購入する喜びをウェブサイト上で体験いただくものです。ではコーポレートサイトでは何を打ち出すべきか。一昔前であれば会社概要的な情報を掲載し、そこに存在することがコーポレートサイトの目的であるような状況もありました。しかし現在は店舗(店頭)、商品・サービスの次にエンドユーザーが接触するメディアであり、しかも能動的な動機で接触することが多いものです。そのためもっと有益なアウトプットを掲載し、深い関係性を築くことを目的とします。そう「ブランディング」をウェブサイトを通じて行おうというものです。

今回の業務においては、ブランドアイデンティティの確立を行い、それをウェブサイトに反映させるという方向で進めていきました。

 


 

ブランドアイデンティティとは、企業側が顧客に「こう思ってもらいたい」という独自性を端的に表す言葉です。タグラインやキャッチコピーが外向けのものであるのに対して、ブランドアイデンティティは社内における自社に対する共通認識としての性格が強いものです。

端的な言葉で表現されるが故に「かっこいいフレーズを考えればいいんだろう」と思われがちですが、単なる言葉遊びでできるようなものではありません。今回は山下社長と杜氏さん、事務職の方々の参加によるワークショップを開催し、ファシリテーターとして私と福岡在住の私の先生でもあるU氏にリモートで参加いただき進めていきました。

ブランドアイデンティティ確立までのワークショップは8月下旬から約1ヶ月間の間に4回実施。各回とも3時間程度となる熱のこもったものとなりました。全員で一つの課題に向かい、考えを出し合うという機会というのはどの会社でもなかなかありません。また会社の会議というのは社長や上役の意見が大きくなりがちで、フラットな会議にはなかなかならないものです。その点ワークショップは、ファシリテーターという外部の第三者が進行役を務め、社長、社員の別なく進めていきますので、それぞれのアイデアや考えを出しやすいというメリットがあります。今回のワークショップにおいても、各自の考えの再認識だけでなく、お互いに「こういうことを考えていたのか」という気づきが得られるものとなりました。

 

ワークの様子

 

3C分析のワーク(※加工しています)

 

 

ブランドアイデンティティが決まったことでようやくコーポレートサイトの方向性が定まり、本制作のための企画、実制作に入りました。また最後のワークショップとしてECサイト運営のための「カスタマージャーニーマップ」作成も実施。ECサイトにおける顧客の考え、行動に対する対応をワークしました。

 

8月のワークショップから1月末のコーポレートサイト、ECサイト公開まで約5ヶ月間のプロジェクトでしたが、潜龍酒造様のブランディングとコロナ禍に対応するための新しい一歩のお手伝いができました。

 


他社がまねできない独自の「ブランドアイデンティティ」を発見することは、市場において大きなアドバンテージとなります。しかしそこに至る道筋は一筋縄ではいきません。ブランドアイデンティティは、企業の特徴を体の良い言葉で飾ったものではなく、市場や顧客などあらゆる観点から自社を分析したときに浮かんでくる自社だけのスイートスポットが見つかった時にはじめて独自性となり得るからです。また、そのブランドアイデンティティを体現するのはあらゆる顧客接点です。商品・サービスだけでなく、スタッフの振るまいや企業の地域との関わりなどあらゆる企業活動が対象となります。そのためブランドアイデンティティは社長一人で考える、外部のコンサルタントに丸投げするのではなく、今回の潜龍酒造さんにように社長、社員が意見を出し合いながら作っていくのが理想です。

 

つむぎラボではウェブサイトに限らず、商品・サービスや企業そのもののブランディングまでサポートいたします。お気軽にお問い合わせください。

 


CL:潜龍酒造(https://www.senryuu.jp

ECサイト https://www.sake-honjin.com


 

 

 

リクルートCM制作(機械修理業)

2021年03月07日 実績


船舶・機械の修理をされている「山口マシナリー」様のリクルートCM制作を担当いたしました。


 

同じテーマでも以前テレビCMを制作しているのですが、今回はそのリニューアルです。

ビジュアルを見ていただくと一目瞭然ですが、ウィル・スミスとトミー・リー・ジョーンズのコンビで有名な映画「メン・イン・ブラック」のオマージュがテーマです。映画に造詣が深い山口マシナリーの山口社長の発案に、弊社でストーリーを肉付けしていきました。

リクルート施策においては、会社を宣伝すれば良いという訳ではなく、告知から採用に至るまでの導線の設計が大切になります。
今回のCM制作は募集する母集団に対して認知を促し、好意を形成させるためのものです。もちろんそこだけで採用に至るわけではなく、比較検討に対する対策も必要ですし、説明会などで効果的にアピールするツールなども必要になってきます。

 

今回は入口となるツールとしてテレビCMと同じビジュアルによるポスター、チラシへの展開までをお手伝いさせていただきました。インパクトのある採用活動のサポートはおまかせください。


CL:山口マシナリー(https://www.y-machinery.co.jp


 

 

 

リモート水子供養サイト(ECサイト/宗教法人)

2020年11月05日 実績

 

佐世保市内の宗教法人本覚院さまがオンラインで水子供養を提供するECサイトを担当させていただきました。

水子供養 みんなのお寺 本覚院

 


 

コロナ禍においてなかなか水子供養ができない方々のために、ZOOMを使った供養の仕組みを構築され、その窓口として開設されたサイトです。

構築にはSTORES(https://stores.jp)を利用しています。STORESのテンプレートはライバルのBASE(https://thebase.in)と比べてシンプルなものが多いので、デザイン面で利用を躊躇される方もいるかと思いますので、工夫次第ではここまでできるという参考にしていただけるのではないかと思います。

 


 

コロナの影響もありオンライン販売への移行が一気に進んでいる印象を受けます。小規模事業者持続化補助金の採択案件にもオンライン販売への移行を目的としたものが数多く見受けられます。

つむぎラボはブランディングを専門に手がけておりますが、ウェブサイトだけの案件でもブランディング視点でさまざまなサポートができます。小規模なECであればSTORESやBASEを利用することで比較的安価に立ち上げることができますので、オンライン販売をご検討の際はお問い合わせください。

 

 


CL:本覚院(http://www.hongakuin.com

新規事業ブランディング(理髪店)

2020年10月30日 実績

 

佐世保市戸尾町のアルファビル1Fに理髪店を創業された「BARBER BRIGHT(バーバーブライト)」様のブランディングのお手伝いしました。

 


 

当初、オーナーのご要望としては、新規開業にともなうロゴマーク、フライヤーなどが主な依頼でしたが最終的にはサイン類までお手伝いいたしました。

 

最初の打ち合わせの段階では店名も決まっていない状態だったため、ネーミングについてのアドバイスをさせていただきました。そのうえで決定したのが「BARBER BRIGHT(バーバーブライト)」という店名です。その言葉の意味通り会話が弾む明るいお店、髪をカットして明るい気持ちになって欲しいというオーナーの思いが込められています。

 

ロゴ制作においては、店舗づくりも同時に進んでいたためオーナーの要望とイメージが明確でしたのでスムーズに決定しました。理髪店のシンボルとも言える赤、青、白のサインポールをあしらったロゴです。また従来の理髪店のもつ非おしゃれ系のイメージを払拭するために英語表記をメインとしています。

 

今回私も知ったのですが、理髪店と美容院の違いというのはシェービングの有り無しだけで、カットの技術に優劣はないそうです。オーナーは大手理髪店チェーンの店長をされていただけあってカット技術も確かで、特に男性のショートカットを得意とされているとのことでした。(インスタグラムに事例を多数アップされていますのでご覧ください)

 

 


 

新規事業を始められる際には、ロゴマークを始め、ウェブサイト、印刷物、サイン(看板類)など準備する必要があります。そういった時に、ロゴはデザイナーへ、ウェブサイトはホームページ屋さんへ、印刷物は印刷会社へ、サインは看板屋さんへと別々に発注される場合がありますが、そこにはメリットだけでなくデメリットも存在します。

メリットはコストを抑えることができることです。特に事業のスタート時には本業への資金がまず必要なので、その他のコストを押さえることができるのは大きなメリットでしょう。しかし反面発生するデメリットとして、それぞれの業者さんと個別に打ち合わせを行う必要があり時間をとられることがあります。また、それ以上のデメリットとして全体をディレクションする視点が欠けてしまうため、ツールごとに表現が異なったり、デザインがバラバラになったりすることがあげられます。

ブランディングの観点からすると、後者のデメリットはすごく大きいです。社名に込めた想い、事業に対する理念などをこれから世の中に広めていかなければならない時に、人々の目に触れるアウトプット(デザイン、ツール類)がバラバラでは、伝えたいことの力が弱まってしまいます。この部分をどう捉えるかは、それぞれの判断に依りますが、つむぎラボではおすすめしていません。

 


 

つむぎラボでは新規事業のサポートを行う場合、単なるデザインやツール制作ではない、ブランディングを念頭に置いたプロジェクトを進めます。それはオーナーとのディスカッションだったり、ワークショップなどのセッション形式で行ったりとさまざまです。

御社の想いをきちんと届けるブランディング指向のサポートはおまかせください。

 


CL:BARBER BRIGHT(バーバーブライト)(https://www.instagram.com/barberbright1019


 

 

 

新規事業ブランディング(カウンセラー)

2020年08月10日 実績

佐世保市内でカウンセラーとして創業された「カウンセリングステーションこころね」様のブランディングをお手伝いしました。

 


 

こころねさんからはロゴ、ウェブサイト、名刺、パンフレットといった基本的なツール類のご要望がありました。これまでも同様の案件は多数手がけておりますので制作することには問題ありません。しかしツール類をつくる「だけ」だと、“仏作って魂入れず”の状態です。ツールの完成がゴールになってしまいます。それはこころねさんはもちろん、私も望むことではありません。

大切なのは、それらのツールを見た方が提供するサービスに共感し、コンタクトをとりたくなるように設計していくことです。そのために一番必要なのは、デザインでもキャッチコピーでもなく、それらの指針となる考えや思いであることは言うまでもありません。

 

そこで今回のプロジェクトに際しては、MVV(ミッションビジョンバリュー)をつくることを提案しました。MVV策定に当たっては、代表カウンセラーのKさんと私の2人3脚でのワークショップという形式を取りました。

まず創業計画書を紐解き、そこからKさんが成し遂げたい未来を書き出していただきました。そこから私の方でキーワードの抽出。そして2人でディスカッションを繰り返していきました。そしてある程度、私の方でワーディングしたものをKさんへ提案し、腹落ちするまで何度も推敲を重ねていただきました。そこで決定したミッションは、事業所の目指すあり方としてウェブサイトにも掲載されています。

次にロゴ制作です。ここではデザイナーさんも参加し、3名でディスカッションをしながら思い描くイメージを抽出。デザイナーさんが、そこで得たインスピレーションを形にしていきます。こちらはイメージ以上の出来だと喜んでいただき、最終決定した案だけでなく、ボツになった案をメインの事業所のほかにある事業所のサイン用ロゴとして採用いただきました。

ウェブサイトについてはカウンセラーとしての思いを伝えることはもちろんですが、オンラインカウンセリング実施へのご要望がでました。オンラインカウンセリングということは非接触型のサービス提供となります。カウンセリング自体はZOOMなどのツールを利用すれば解決します。しかし自由な時間にカウンセリングを受けたい、また誰にも知られたくないといった利用者のニーズを考えると決済までオンラインで簡潔させる必要がありました。

そこで今回、公式サイトとは別にカウンセリングサービスを電子チケットで販売するECサイトも立ち上げました。ECサイトには無料でネットショップを開設できるSTORES(https://stores.jp)を採用しました。

 


 

今回のプロジェクトの大きなポイントは、ただウェブサイトを制作するのではなく、MVVの策定まで行ったことです。起業に際して創業計画書は作成しておられましたが、自らの想いを文章化し、私とのディスカッションを通じて事業の目指す姿、あるべき姿をきちんと言語化できたことは、事業を継続していくうえで大きな道しるべとなるでしょう。

広告業界ではウェブサイトにしろ、コマーシャルにしろ「インパクト」を重視しますが、インパクトばかりを追い求める故に本来提供すべき価値やその会社が持つブランドイメージから逸れてしまうことが往々にして起こります。そうならないためにも「やるべきこと」「やらないこと」の指針となる理念やブランドアイデンティティをしっかりと定めることが大切なことです。

 


つむぎラボではウェブサイト制作にあたり、クライアントの思いを一方的に解釈し制作しないよう心がけています。社内アンケートやワークショップなどで社内の想いをくみ上げ、みんなで共有できる理念づくりを起点にプロジェクトを進めていきます。アイデアだけに頼らない、御社の想いをきちんと届けるブランディング指向のウェブサイト制作はおまかせください。


CL:カウンセリングステーションこころね(https://cocorone-care.com


 

 

 

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