ブランドロゴの重要性

2023年05月22日 お知らせ実績

 

 

ブランドロゴは企業やブランドの顔であり、企業ブランドのアイデンティティを視覚的に伝える重要な役割を担っています。ブランドロゴの作成・変更の際にはデザインだけでなく、ロゴに込める想いやストーリーが重要な要素となります。

 

ブランドロゴの歴史

ロゴの正式名称は「ロゴタイプ(logotype)」であり、図案化・装飾化された文字列です。また私たちが日常口にする「ロゴマーク」は和製英語です。
ロゴは古代メソポタミアで所有者を示すたに使われていた「円筒印章」が起源とされ、時代と共に家紋や紋章のように「人やものが何であるか」を表すアイデンティティとして使用されるようになりました。

私たちの身の回りには企業ロゴやサービスロゴ、商品ロゴなど、さまざまなロゴがあります。形状としては企業名などの文字で作られた「ロゴタイプ」と図形で作られた「ロゴマーク」の2種類がありますが、ロゴタイプとロゴマークの組み合わせも含めて「ロゴ」と一括りにされる場合が多いようです。

 

有名なブランドロゴの例

【ナイキ】

ギリシャ神話の勝利の女神ニーケー(大志と勝利)の翼をモチーフにしていて,躍動感とスピード感を表現しています。

【メルセデス/ベンツ】

星を意味するスリーポインテッド・スターの 頂点はそれぞれ「陸・海・空」を表現していて、優れた自社の理念や製品が業界の頂点にあることを強調する意味が込められています。

【アマゾン】

アルファベットの最初の文字であるaから最後の文字であるzに黄色い矢印で繋がることであらゆるものが手に入るということを示しています。同時にAmazonで購入する人々の幸せを表現したスマイルにもなっています。

 

ブランドロゴが重要な理由

ブランドロゴは、企業や商品・サービスのメッセージや思いを視覚化して伝えるものなので、理念や使命、コンセプトといった考え方を元に制作する必要があり、かつ自社「らしさ」を表現した個性的で印象的なデザインである必要があります。

 

有名な企業のブランドロゴにように「かっこいいロゴ」「オシャレなロゴ」にしたいという気持ちは分からなくはありません。ビジュアルのイメージやインパクトを重視することは大切です。しかし、企業が伝えたいメッセージやブランドイメージが連想できなければ、ブランドロゴによるプラスの効果は薄れてしまいます。

見た目や好みだけで決めてしまうと、社内外に「どうしてこのロゴなのか」という説明がつきません。理念や使命、コンセプトなど、しっかりとした考え方をベースにしたストーリーがあるからこそ、社外からは共感され、社内からは誇りを持って受け入れられ、帰属意識が形成されます。

例えば武士が戦いを繰り広げた時代の日本では、戦(いくさ)の際に武士や兵は藩のロゴ(家紋)が入ったのぼりを掲げ、忠義と共に戦う意識を高めました。
これを現代の会社に置き換えてみると、理念や存在意義に共感して集まった社員が活動するうえで、ブランドロゴは社員であることの誇りとモチベーション、帰属意識を確認し高めるためのものと言えるのではないでしょうか。

 

街中にはさまざまなロゴが溢れている

ブランドロゴ制作のステップ

①制作目的の整理

どうしてロゴを制作するのか、その理由を明確にする

②ロゴに込める思いの整理

企業理念などから重要なキーワードを抽出する
ロゴを通じて自社のことを誰に、どのように思われたいかまとめる

③デザインエレメントの整理

社名や理念から想起されるモチーフや色、音、香りなどのリスト化

④デザインの具体化

アイデア出しからラフ案、バリエーション検討、類似ロゴの検証

 

ブランドロゴ制作の注意点

①自社「らしさ」を表現する

自社「らしさ」や特徴、提供価値などを表しているかどうかチェックする

②覚えられやすい文字にする

ブランド力がない間はロゴマークだけで自社を想起してもらうのは難しいため、「読みやすく」「発音しやすい」ものを心がける

③実際の使用シーンを想定する

店舗やパッケージ、ウェブサイト(ホームページ)に表示された時の印象まで考えてデザインする

④見たことがあるようなデザインにしない

類似したロゴがないか確認する

 

 

ブランドロゴの管理

ブランドロゴは作成したら終わりではありません。正しく世に広まってこそ真価を発揮するものです。誤った使用法として良くあるのがワード文書にロゴを挿入した際に縦横比を変えてしまう例です。ブランドロゴに理念が込められているなら、変形されたロゴは理念も曲げられていると解釈されても仕方ありません。

他にも色や配置を変更したり、装飾を追加しないようにするためにもガイドラインを定め、間違った使われ方をしないようにします。野放図に使用されるブランドロゴは企業ブランドを毀損してしまうのです。
使用方法を規定し、あらゆるツールに統一された印象を社内外に持たせることで初めてロゴがブランディングに寄与するようになります。

 

制作事例

Cross E ホールディングス株式会社
相伽和店
VSIDE(佐世保市産業支援センター)

 

 


 

ブランドロゴにはひと目見ればブランドイメージやコンセプトが伝わるだけでなく、権威性やブランド価値を高める役割を果たしています。

ロゴ制定時に認知度の高い企業であっても、企業の認知度が上がるにつれてブランドロゴの認知度も高まっていくものです。そうするとブランドロゴだけで自社の事業や商品・サービスをアピールできるようにもなります。

もし事業は順調だけれどもブランドロゴが社内外に浸透していないという場合は、ブランドの浸透という意味で大きな損失です。自社の理念や想いを込めたロゴを世に広め、自社のブランドをより強いものにしていきましょう。

 


 

 

 

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