
広告代理店はクライアントの売上を伸ばすお手伝いをすることで自らも成長するため、規模の大小こそあれ、「お客様のビジネスの成功」を第一に考えています。そして願わくば販売促進とマーケティング、広告、PRの分野においては一社独占で多角的にサポートしたいと考えています。 これは利益を総取りしたいという理由ではなく、そのトーン&マナーやクオリティを保ち、ブレのないクリエイティブや情報発信を行うためには広告全般、もしくはさらに踏み込んで経営方針まで理解した戦術のパートナーとしてお手伝いすべきだと考えているからです。(世界的な潮流では、大手の代理店は売上を大きくするため経営にまでコミットすべく経営コンサルタントをM&Aしたり、その逆の動きも大きくなっています)

また新規事業についても同様です。事業当初はデザイン会社に依頼しロゴマークや名刺、パンフレットのデザインと統一したとしても、年月がたつにつれさまざまな会社が関わるようになると、どんどん統一感がなくなっていきます。 新しい会社が新しい提案をすることが悪いわけではありません。新たに取引を始めようとする会社は、他社との差別化要因として自社の考えやデザインを提案することは当たり前でしょう。ですが、その考え方やデザインがクライアントが大切にしている理念・概念をベースにしているかと言えば、そうではない場合が多いです。 また、クライアント側の問題もあります。どの会社にも経営理念や社訓といった指針となる考え方があるものですが、それを個々のツールにまで落とし込む重要性を理解していない場合が多く、結果として理念に沿わない提案であっても目先の新しさにつられて採用してしまうことがあるでしょう。こうして会社のイメージが少しずつ変化していく様を何度も見てきました。

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